お役立ちコラム

column

訪問看護でできることできないこと あなたの疑問をスッキリ解消!

2025年01月09日

「訪問看護ってどこまで対応してくれるの?」そう思ったことはありませんか?

在宅で医療やケアを受けられる訪問看護は、家族にとっても大きな支えになりますが、その範囲やできること・できないことを明確に理解しておくことが大切です。

本記事では、訪問看護についての疑問をわかりやすく解消します。

訪問看護でできることできないこと あなたの疑問をスッキリ解消!

訪問看護とは何か?基本的な概要を解説  

訪問看護とは、病気や障害を持つ方が在宅で安心して生活できるよう、看護師や医療スタッフが自宅を訪問して提供する医療・介護サービスの一環です。

これは、病院や施設でのケアだけでなく、自宅でも必要なサポートを受けたいというニーズに応えるための仕組みとして重要な役割を果たしています。

訪問看護の対象者:どんな人が利用できるのか  

訪問看護のサービスを利用できるのは、医師が訪問看護が必要と判断した方に限られます。

対象者には高齢者、慢性的な疾患を持つ方、リハビリが必要な方、終末期ケアが必要な方、さらには障害を持つ方などが含まれます。

たとえば、一人暮らしの高齢者や自宅で療養を希望するが外出が難しい患者さんなどが利用することが一般的です。

また、小児の患者など幅広い年齢層にも対応可能です。

訪問看護サービスの一般的な流れとは  

訪問看護サービスは、まず利用者本人や家族の希望を聞き、医師からの指示書をもとに必要なケアを計画します。

その後、看護師が定期的に訪問し、健康状態のチェックや必要な医療処置、日常生活のサポートを提供します。

また訪問回数や内容は利用者の状態によって変動します。

例えば、一週間に1回訪問する場合もあれば、毎日訪問するケースなど柔軟に対応可能です。

必要であれば他の専門職種とも連携して、包括的なサポートが提供されます。

訪問看護で「できること」とその具体例  

訪問看護では、単に医療行為を提供するだけでなく、利用者の生活全般をサポートし、その人らしい生活を支える役割を担います。

具体的には日常生活のケアや医療処置、リハビリ支援、家族との相談支援まで多岐にわたる対応が可能です。

日常生活ケア:身の回りのサポート内容  

訪問看護では、利用者本人ができるだけ自立した生活を送れるよう、身の回りのケアを行います。

具体的には、入浴や洗髪、衣服の着脱のサポート、食事の用意や本人に適した栄養指導などがあります。

また、摂食障害のある方には食事の介助を行うなど、個別のニーズに応じた対応が可能です。

さらに清潔を保つための指導や介助も含まれ、利用者が快適に過ごせるよう促進します。

医療処置:訪問看護で行える医療行為  

訪問看護では、医療的ケアが必要な利用者に対し、さまざまな医療処置を行うことができます。

例えば、褥瘡(じょくそう)の処置、傷の消毒や点滴管理、胃ろう管理、人工呼吸器の管理などがあります。

他にも医師の指示のもとで注射や採血を行うことも可能です。

定期的に健康状態を観察し、異常を早期に発見することで病気の再発や重症化を防ぐ役割も果たしています。

運動機能回復への支援や家族向けのサポート相談対応   

利用者の生活の質を向上させるため、リハビリテーションを通じて運動機能の維持・回復をサポートします。

例えば、歩行訓練、関節のストレッチ、筋力トレーニングなどが含まれます。

これにより、利用者が自宅でも安全に生活できるよう支援します。

また、利用者の家族に対する相談対応も訪問看護の重要な役割です。

介護の具体的な方法や心理的サポート、日常での注意点についてアドバイスを行い、家族全体の負担を軽減します。

訪問看護で「できないこと」とその理由  

訪問看護には幅広いケアが含まれますが、法律や役割の範囲内でのみ対応が可能です。

一部の行為は制度や医療の専門性に基づき制約があります。

そのため、「できないこと」も存在します。

医師の指示が必要な処置とは?  

訪問看護で行える医療処置は原則として、医師の指示書に基づき実施されます。

例えば処方薬の変更や新たな治療方針の決定など、医師の専門知識が必要な判断は看護師が独自で行うことはできません。

また、重篤な急性疾患への応急処置や外科的手術など、医師の直接対応が必要な分野も訪問看護では実施できません。

このように法的に限界が定められている内容については、適切に医療機関や他の専門家にバトンタッチする必要があります。

訪問介護との違いが生じる対応内容  

訪問看護と訪問介護は似たサービスと混同されがちですが、その役割には大きな違いがあります。

訪問看護は医療に関するケアが中心であり、一方で訪問介護は日常生活の支援が重視されます。

例えば、訪問介護では基本的な家事代行や買い物、掃除などを行いますが、医療行為は行えません。

そのため、訪問看護であっても医療行為以外で家事の代行など「介護保険内で対応可能な作業内容」でない場合には対応が難しいことがあります。

この違いを理解し、適切に利用することが重要です。

お問い合わせ

CONTACT

サービスのご利用・採用についてはこちらからご相談ください。

0948-26-7511