お役立ちコラム

column

看護や介護における服薬管理とは?重要性とその目的について解説!

2024年01月15日

看護や介護の現場において、患者や利用者の薬物療法の適切な管理は非常に重要です。

その中で、服薬管理を行うことが許可されている者や不適切な者、そして許可された範囲については、多くの制限とそれに伴う責任が存在します。

服薬管理には伴う責任が大きく、自分のやっていることは正しいのか不安な人も多い分野です。

服薬管理とは、医師や薬剤師、看護師などの資格を持つ専門家が行う医療行為の一環であり、正確な薬の服用を確保し、患者や利用者の健康維持に寄与する役割を果たします。

本記事では、服薬管理の概念やその目的、誰が行うべきかについて詳しく解説します。

看護や介護における服薬管理とは?重要性とその目的について解説!

服薬管理とは

服薬管理は、患者や利用者が処方された薬を適切に服用し、その効果や副作用を管理することです。

主に、薬の量と服薬の時間、飲み忘れが無いか管理・指導することを含みます。

これは医療行為であり、患者の安全と健康を確保するために欠かせない役割を果たします。
服薬管理の主な目的は、薬物療法の適切な実施、薬剤の誤用や忘れを防ぎ、患者の健康を支えることです。

服薬管理とは?目的は何

服薬管理は、以下の主な目的があります。

薬物療法の適切な実施

患者や利用者が処方された薬を適切に服用し、疾患や症状に対して効果的な治療を提供することが目的です。

薬物の誤用や忘れを防ぐ

服薬管理は、誤った服用や薬を忘れることを防ぎ、患者の安全を確保します。

副作用のリスク回避

薬物の副作用や相互作用に注意し、患者が安全に薬を服用できるようにします。

服薬管理ができるのはどんな人?

服薬管理は医療行為であり、特定の資格を持つ専門家によって行われるべきです。
服薬管理を行うことができるのは、以下のとおりです。

医師

薬物療法の診断と処方箋を提供し、服薬管理の指示を行う。

医師の指示を受けた薬剤師

医師からの指示に基づき、薬物の調剤や管理を担当。

看護師などの資格を持つ人

看護師や介護士など、医療関連の資格を持つ専門家も、医師の指示のもとで服薬管理を行います。

あくまで「医師の指示のもと」であり、自己判断では服薬管理は行えません。

介護士は服薬管理をしてはいけない

介護士は医療関連の資格を持っていないため、薬物療法の管理を行うことはできません。
服薬管理は医療行為であり、専門家によって行われるべきものだからです。
しかし現実には、グレーゾーンの服薬管理をしている介護士が多いことが現実です。

実際に身体や精神の不自由な人を介護する際、服薬管理にあたる作業が含まれていることが普通となっています。

服薬管理と服薬介助の違い

服薬管理と服薬介助は似ているように見えるかもしれませんが、それぞれ異なる役割を果たします。

服薬管理は医療行為であり、専門家によって薬物の管理と監視が行われます。
薬剤の調剤や副作用の監視が含まれます。

服薬介助は、医療行為ではなく、日常生活の一環として薬の服用を支援することです。
介護士などが行い、薬の準備、嚥下の確認、片付けをすることを服薬介助と言います。

医療行為にあたらないため、一般人でも行えます。

服薬管理の観察項目

服薬管理を行う際、以下の観察項目が重要です。

薬の正確な服用

患者が薬を正確に服用しているかを確認しましょう。

副作用の監視

薬物の副作用や不快な症状が現れた場合、それを記録し、医師に報告します。

薬の残量チェック

薬の残量を確認し、不足がないかを確認しましょう。

薬物相互作用の注意

患者が他の薬物との相互作用を経験しないように監視します。

患者の健康状態の変化

患者の健康状態が変化した場合、それを記録し、必要な対応を行います。

服薬管理の注意点

服薬管理を行う際には、以下の注意点を守る必要があります。

医師の指示に従う

服薬管理は医師の指示に基づいて行われるべきであり、医師の指導を遵守します。

薬の正確な管理

薬物の誤用や忘れを防ぐために、薬物の正確な管理が重要です。

副作用の監視

薬物の副作用や不快な症状に対する早期の対応が必要です。

患者のプライバシー尊重

服薬管理の際には、患者のプライバシーを尊重し、適切なコミュニケーションを取ります。

服薬管理をできる範囲に気をつけよう

服薬管理を行う際には、専門的な知識と経験が必要です。
薬物療法の管理は患者の健康に直接影響を与えるため、慎重に行われるべきです。

また、医師や薬剤師、看護師などの専門家が連携し、患者の最良の利益を守るために努力することが不可欠です。

看護や介護における服薬管理は、患者や利用者の健康を守り、薬物療法の適切な実施を支える重要な役割を果たします。

服薬管理には多くの観察項目と注意点があり、患者の健康状態を適切に管理するために必要なスキルと知識が必要です。
服薬管理の重要性を認識し、専門家との連携を強化して、患者の最良の利益を守りましょう。

株式会社 JINでは、そのような知識の普及に努めています。

お問い合わせ

CONTACT

サービスのご利用・採用についてはこちらからご相談ください。

0948-26-7511