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訪問看護の仕事をするのに必要な資格とは?現場で役立つ資格もあわせて紹介します!

2023年08月16日

訪問看護の現場ではさまざまな職種の人が働いています。

医療現場である以上、訪問看護に携わるために取得していなければならない資格がいくつか存在します。

また、看護の算定や現場での活動で知識を活用するために取得しておいた方がよい資格もあります。

本記事では訪問介護の定義や働くために必要な資格、現場で活用できる資格などについてわかりやすく解説します。

訪問看護の仕事をするのに必要な資格とは?現場で役立つ資格もあわせて紹介します!

訪問看護とは?

訪問看護とは自宅に医療スタッフが訪れ、患者をケアしてくれるものです。

ここでは、訪問介護の定義や利用条件、利用可能な保険について解説します。

訪問看護の定義

訪問看護とは、看護師や理学療法士、作業療法士といった医療スタッフが患者の自宅を訪れ、患者のケアをすることです。

自宅を訪問するという点で訪問介護と似ていますが、訪問介護ではできない医療行為が可能です。

ただし、医療行為を行うときは医師の指示が必要です。

利用条件

訪問看護は医師が必要と判断すれば利用できます。

訪問介護のように、自治体が「要支援」「要介護」の認定をすることはありません。

医師の判断で利用可能といっても、具合が悪くなったからといって、まるで出前のように呼ぶことはできません。

自宅療養中の患者で、継続的に医療措置が必要な人に限り利用できる仕組みなのです。

利用可能な保険

訪問看護を利用するときは、介護保険か医療保険のどちらかが適用されます。

どちらを利用するかは利用者の状況次第ですが、要介護・要支援認定をされていれば、介護保険を利用するのが普通です。

訪問看護で働くために必要な資格

訪問看護の現場で働くには医療現場で働くための専門資格が必要です。

主な資格について紹介します。

看護師

看護師は医療スタッフの中心として働く職種です。

訪問看護師になるには正看護師か准看護師の国家資格が必須です。

看護師の中でも、訪問看護の分野で活躍するためにあった方がよい資格は、認定看護師、専門看護師、特定看護師の3つです。

認定看護師は特定の分野で高い技術を有していると認められた看護師で、2020年度から始まりました。

専門分野は21に区分され、在宅ケアや皮膚・排泄ケアの分野が訪問看護と密接にかかわってきます。

3年の実務経験を必要とし、審査に合格することで認定看護師を名乗れます。

専門看護師になるには看護師資格のほかに看護系大学院に通って必要な単位を取得しなければなりません。

患者や家族の抱える問題を聞き、内容を総合的に判断して専門家の立場から相談・調整を行います。

特定看護師は医師の作成した手順書に従い、特定の医療行為ができる看護師のことです。

他の2つに比べると取得しやすく、自分の判断で行える業務を増やせるのが特徴です。

理学療法士

理学療法士はリハビリの専門職です。

ケガや病気などで身体に障害がある人や障害発生が予測される人に座る・立つ・歩くといった基本動作能力の回復・維持のサポートを行います。

運動療法や温熱・電気などの物理的手段を用いて身体の機能を回復させるリハビリの専門家で、在宅看護でも患者の身体機能回復のために活動します。

作業療法士

理学療法士が歩く・立つ・座るといった基本動作能力の回復を担当するのに対し、作業療法士は食事をしたり、料理をしたり、入浴したりといった日々の生活に必要な応用的動作の回復を担当します。

学ぶ・仕事をする・余暇を楽しむといったことも作業療法士がサポートする分野です。

訪問介護では、患者が自立した生活を送るためのリハビリを行い、生きがいを一緒に作るように行動します。

言語聴覚士

言語聴覚士は、言語や聴覚に障害を持った人の機能改善や維持、代わりとなる手段の獲得などの訓練を行います。

医師や歯科医師の指示で嚥下訓練や人工内耳の調整を行います。

訪問看護の現場で活用できる資格

訪問看護の現場ではさまざまな場面が想定されます。

ここでは、実際に現場で活用できる資格をいくつか紹介します。

先ほど紹介した認定看護師の中では、「皮膚・排泄ケア」や「緩和ケア」、「訪問看護」は需要が高い資格です。

また、高齢化に伴い「認知症看護」や「摂食・嚥下障害看護」の重要性も高まっています。

一般的な看護師の存在も非常に心強いのですが、こうした専門分野に強い認定看護師の存在は訪問介護の現場でとても頼りにされるでしょう。

介護支援相談員や認知症ケア、終末期ケアの専門士資格を持っている人も訪問介護の現場で重宝されます。

まとめ

今回は訪問看護に関わる資格と現場で活用できる資格を中心に解説しました。

病院などの施設ではなく、自宅で看護を受けたいというニーズの高まりとともに訪問看護の役割が増しています。

看護師や理学療法士・作業療法士、言語聴覚士など医療の各分野のスペシャリストが協働することでチームで患者のケアを行っています。

また、介護に関する知識や認知症、排泄ケア、緩和ケアなどの知識を有する認定看護師は訪問介護の現場で非常に心強いものです。

訪問介護を志すのであれば、一般的な看護師・療法士の国家資格に加えて、認定看護師や介護関連資格を有していた方が幅広い業務を担当できるでしょう。

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